歌劇「雪娘」より / 作曲：リムスキー=コルサコフ／編曲：木村吉宏

説明

歌劇「雪娘」より 序曲、軽業師の踊り
From “THE SNOW MAIDEN” Introduction & Tumbles Dance

作曲：リムスキー=コルサコフ／編曲：木村吉宏
Rimsky Korsakov / arr. Yoshihiro Kimura

歌劇「雪娘」より
　作品の題材に、祖国ロシアに伝わる民話を好んで取り上げたニコライ・リムスキー＝コルサコフ（1844～1908）は、1880～81年にかけて、アレクサンドル・オストロフスキーの童話「雪娘－春のおとぎ話」を題材に全４幕、約3時間のオペラを作曲しました。1882年に初演されたこのオペラを作曲者は非常に気に入っており、1890年にはオーケストラのための組曲を構成し、1891～92年にも改訂を加えています。
　この木村吉宏（1939～）による編曲版は、組曲の中から「導入」の一部と「軽業師の踊り」が使用されています。2008年6月に書かれ同年の全日本吹奏楽コンクールで札幌大学吹奏楽団（指揮／今井敏勝）によって演奏されました。
　「導入」は、自然を表すAの響きから始まり、オーボエ、イングリッシュ・ホルンによって奏でられる鳥の鳴き声と共に、春の訪れを描いています。続く「軽業師の踊り」は、祝祭の前日の人々の賑やかな集いで、スコモローフと呼ばれる旅の楽士や芸人達が踊る場面の音楽です。非常に華やかで、瑞々しい響きに満ちあふれています。