ブルックナー:交響曲第8番 第1、4楽章(抜粋) [第28回大阪音楽大学ホルン専攻生による「ホルンアンサンブルの夕べ」]
¥1,500 (税別)
演奏会の夜、出演者と聴衆の心では、追憶が奇蹟を奏でた。世界屈指のブルックナー指揮者、朝比奈隆(1908~2001)のブルックナー演奏の神髄が、甦ったのだ。
説明
演奏会の夜、出演者と聴衆の心では、追憶が奇蹟を奏でた。世界屈指のブルックナー指揮者、朝比奈隆(1908~2001)のブルックナー演奏の神髄が、甦ったのだ。
この夜の奏者の大部分は、朝比奈隆の演奏会を実際に聴いた経験のない世代が占めている。しかし、巨匠・朝比奈隆のもとで長く演奏した2人のホルン奏者が、編曲と指揮を担当することで、このアンサンブルの演奏には、マエストロ朝比奈の音の呼吸感、ブルックナー特有の書法への深い理解と愛情が、ごく自然な形で、しかし強靭な力で刻印されている。聴く者は、はるかな時間と世代を超えて届く、音楽の魂の尊さに、胸を打たれる。
これは美しい奇蹟の夜の記録なのだ。
[響 敏也(作家・音楽評論家)]
前世紀から今世紀への転換と言っては大袈裟ですが、この10年強の目まぐるしさは驚くばかり。多くの巨匠が鬼籍に入られ時代の終焉を感じます。時代のスピードからか、何もかもが熟慮する暇もなく追い立てられているように感じます。もう今の学生には、歴史上の人物のように思われる朝比奈隆先生が我々の前に立っていらした時代は遠い日のように寂しさすら感じます。
朝比奈/ブルックナーを支えた大阪フィルの至宝だった池田重一さんの「あの響き」を体験させたかったという思いに満ちた指揮。僕は確信します。朝比奈先生はこの若者たちの演奏を「諸君。よくやった!私にも振らせなさい!」と褒めて下さると。僕自身、ブルックナーの8番の最初の音を聞いた瞬間、襟を正しました。
この演奏は、ただ懐かしく思う為のものでは無く、これからのブルックナー演奏にも多くの示唆を与えてくれる様なものになっていると思います。素敵なアレンジ、素晴らしい指揮、演奏に心から感謝申し上げます。
[下野竜也(指揮者)]
収録曲
■ 「ラ・ペリ」の前奏用ファンファーレ(ポール・アブラアム・デュカス)
Fanfare pour preceder “La Peri” / Paul Abraham Dukas
■ 4本のホルンのための協奏曲(ハインリッヒ・ヒューブラー/三宅知次 編曲)
Konzert fur vier Horner / Heinrich Hubler(arr. Tomotsugu Miyake)
■ バーバラ・アレン(ケリー・ターナー)
Barbara Allen / Kerry Turner
■ 交響曲第8番 ハ短調 第1,4楽章〈抜粋〉(アントン・ブルックナー/近藤 望 編曲)
Symphony No.8 c-minor 1st,4th movement / Anton Bruckner(arr. Nozomi Kondo)
■ 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲(ピエトロ・マスカーニ/近藤 望 編曲)
Cavalleria Rusticana / Pietro Mascagni(arr. Nozomi Kondo)
指揮:三宅知次、池田重一
演奏:大阪音楽大学ホルン専攻生
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